京都在住7年目のフードコーディネーター・フードアナリストです。
4月から沖縄生活始めます。

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先斗町の穴場発見!
 
 先斗町の存在はもちろん知っていましたが、実はまだあまり足を踏み入れていないエリア。‘1度行ってみたい’と思っている面白そうなお店が沢山並んでいます。

 先月の後半、あまから手帖「京都うまい店100選」を参考に(あまから手帖・食べログ・お気に入りのブログなどをよく参考にしています)行ってみたのは先斗町の炭火割烹「いふき」http://ifuki.jp/。すっかり気に入り、先週2度目の訪問をしてまいりました。

 奥に隠れ部屋(8名ほどが座れる部屋)もあるのだそうですが、私は絶対カウンターが好きです。
 お通しはこんな↓感じ。赤いお皿の方は蛸とワケギの酢味噌がけ。左は鮑を肝で和えたもの・蓮根チップス・一寸豆の白和え。 可愛らしいお通しでしょ?色彩も素晴らしい。

 和食店へ行くとお造りの盛り合わせは必ず頼みます(←こういう方、多いと思います)。
 特にイカソーメンとイカを炙ったものが美味しかった♪

 和牛のさしみも大好きです。一昔前は牛肉を食べなかった私・・・今じゃそんなこと考えられない!

 お刺身同様、メニューにあれば頼んでしまうものの1つ銀杏

 炭火で焼いていただける白アスパラ

 お好みでお味噌につけながら召し上がって下さい、と出されたのがこちら↓
 黄色いのは黄身味噌。お酢の入っていないマヨネーズみたい。まったりまろやか〜です。右のお味噌は、白アスパラに付けるのではなくて、このままで日本酒ちびちび飲みながらつまむのもいいかも〜と思いました(そして実際にやってみたら良かったです)。

 酒蒸しは甘鯛。皮目がうっすらピンク色。お豆腐の白、椎茸の茶、そして緑色も入ってキレイ。どれか1つが欠けてしまったら、寂しい(何か物足りないと感じる)と思います。柚の皮=黄色なんかが入っても良いかもしれないね。

 大好きな白子〜!!炭火で焼くと、表面の皮がしっかりとなるのですね?お鍋に入っている白子、白子の天ぷらとはまた違った食感。中はねっと〜り。白子が苦手な人は、この口中にまとわりつくねっとりした感じが嫌なのでしょうが、好きな人にはこれがたまらないのです。辛口の日本酒によく合います。


 春の訪れを感じます、蕗の薹(ふきのとう)の天ぷら。このほろ苦さ(=美味しい)が子供には理解できないんだろうな〜・・・って、私もちょっと前までは「苦い〜!」とか言って食べれなかったくせに(^_^;) 天ぷらに添えてある‘ふきのとう味噌’も日本酒の良いおつまみになりますね。
 温かみがあって趣のあるお皿。将来は、夫と陶芸を習いたいと思っています。こんなに素晴らしいお皿は何年かかっても作れないでしょうが・・・

 〆はカラスミ。独り占めしたくなっちゃうほど美味しい。

 年齢層は平均すると40〜50代かな、リピート率の高い=常連さんが多い割烹料理店です。女将さんは明るくとても利く方で、彼女の接客(おもてなしの心)は私もぜひ見習いたいなぁ、と思っています。
 帰り際にしっかりと次回の予約もしました(^◇^)
 何度も通いたくなってしまう、そして通う度に‘好き度’の増すお店です。
 再来週が今から楽しみです♪
 

 
 「炭火割烹 いふき」
 Add:京都市中京区先斗町通四条上ル21番路地
 Tel:075−211−3263
 17:00〜22:00 不定休
 

 
じき宮ざわ2度目の訪問(後半)


 昨日ブログを更新するはずでした。が、お気に入りの和食屋さんで(近日公開)飲み過ぎてしまって、帰宅後ベッドへ直行してしまいました。同じく夫も。 

 和食のコースは、フレンチやイタリアンに比べてお皿数が多いですね。だから、前半と後半に分けないとブログの更新は時間的に厳しいです(*_*;
 私は他のブロガーさんたちよりも書くスピードが遅いのかも + 撮った写真の画像処理にも結構時間をかけています。 だって、‘美味しいお料理’が→‘不味そう’に見えちゃったら作ってくれた方たちに失礼でしょ?だから気を抜かずに、私なりに頑張っているのです。

 さて、前半の続き=後半です。

 じき宮ざわでは、日本酒を頼むと‘酒器’を選ばせてくれるのです。

 嬉しいサービス。

 そして頂いた日本酒はこちら↓

 山口県の日本酒、獺祭(だっさい)。気品があって華やかで、余韻が長く続く日本酒です。

 鮎の稚魚、菜の花、ワカメをシンプルに頂きました。鮎の稚魚は形も味もシラスとよく似ています。

 
 自家製のカラスミ大根は、市販のものと比べると塩分控えめでソフトな食感。カラスミと大根ってお決まりの組み合わせだけれども、私は別々に食べる方が好きです。
 そう言えば、私は子供の頃からカラスミが好きでした。酒の肴、チーズ・生ハム・スモークサーモン・イカの塩辛・・・こういう物が大好きでした。「さちこは酒飲みになるな〜」とよく言われていましたから。ホントその通りに(!?)なってしまいました。

 今回も食べられて嬉しかったのは蒸しアワビ。アワビ=コリコリとした食感、と思っている方にも是非食べてもらいたい!宮澤さんの手にかかれば、アワビだってとっても柔らか〜♪な仕上げになるのです。添えてあるのは長いも。そして柚の皮がパラパラっとかかっています。

 自家製のお漬け物はしょっぱくないから白御飯が無くたって進みます。おかわり自由(^。^)

 じき宮ざわでは、御飯を数回に分けて出して下さいます。

 一膳目はまだ芯が残っていて、パスタで言うところのアルデンテな状態。瑞々しくて美味しいです。
 二膳目、三膳目・・・と進むごとにふんわり柔らかな状態へと変化していくのですが、どれも食感も味も違うから不思議です。かなりお腹がいっぱいではち切れそうなのに(+o+)その違いを味わいたくて3膳いただきました(もちろん量は少なめで)。

 デザートの果物は熊本の苺と、チェリモヤ。チェリモヤはスペインでは「アイスクリームの木」、アメリカでは「カスタードアップル」とも呼ばれているそうです。「森のアイスクリーム」とも言われるぐらい、栄養価の高い果物です。

 ラストは、宮澤さんの点ててくださった抹茶と、出される直前に目の前で作ってくれた最中。最中苦手な私も、これなら美味しく頂けます。炙っているから、皮はサクッと香ばしく、中の粒餡はあっさり瑞々しくて上品。

 2度目の訪問の今回も、全てのお料理+雰囲気にとても感動いたしました。ゆったりと流れる‘じき宮ざわ時間’は、疲れている心に優しいのです。
 月に1度の頻度でコースメニューの内容が変わるとのことなので、次は1ヶ月後(3月)に予約をしたいと思います。
 

 

  

じき宮ざわ2度目の訪問(前半)


 あらら。「マイペースに更新をしよう」と思っていたら、最後の更新から1週間が経っていました。ちょっとマイペース過ぎちゃったかなぁ。

 先日の、とある夜に‘予約の取りづらいお店’の1つ『じき宮ざわ』へ行ってきました。今回は2度目の訪問です。
 前回のお料理が忘れられず、今回は早めに予約をしていたので、この日が近づくたびに気分が高まっていました。

 清潔感があって木の温もりのある店内。毎昼晩、きっと満席なのでしょうね。満席でも窮屈な感じを受けることはなく、ゆったりと過ごせる空間になっています。
 昼も夜もお任せのコースになっていて、夜のコースは¥7350、¥10500、¥12600の3コースから選べます。せっかくですから¥12600のコースを。

 毛ガニ、空豆、花わさび。色の配色がキレイです。花わさびは山葵の茎の部分。ピリリと辛く、ツーンと鼻に抜けます。一気に食べずチョビチョビと頂きます。

 2品目は、とうとうデビューしちゃった‘スッポン’のお料理。スッポンの玉子とじです。翌日のお肌は保証されたようなもの!ドラッグストアーのサプリメントコーナーに置いてある‘コラーゲン’なんかよりもよっぽど良さそう。

 3品目はとらふぐの白子あえ。餡状になっているのはポン酢がトロミがかったもの。このアイディア、もらっちゃおう(笑)。白子のねっとりが、ふぐの身にしっかりと絡んでいて絶妙な組み合わせ。
 「ん?何だろう、このシャキシャキは?」と思ったら、うるいも入っていました。‘うるい’は最近知った食材の1つです。クセがなく、シャキシャキした歯ごたえ、そしてヌメリがあって美味しいのです。ジャンルを問わず、幅広くお料理に使えそうです。

 三重県のキハダマグロ。きれいなピンク色。お醤油ではなくお塩で頂きます。ミネラルたっぷりの新潟の・・・何て言ったかな(;一_一)お塩の名前を忘れてしまいました。「お刺身にはお醤油よりもお塩の方が合う」と私は思っています。まぁ、お刺身の種類にもよりますが。

 「日本料理に日本酒が合うのは当たり前だから、ここはあえてワインで」という我が儘な夫(笑)の為に宮澤さんが選んでくれたのはブルゴーニュの白(シャルドネ100%)でした。

 こちらは、じき宮ざわの名物‘焼胡麻豆腐’。擦り胡麻が「これでもかーっ!」ってぐらい、たぁ〜っぷりかかっています。焼いてある胡麻豆腐は、回りがさっくり中ねっとり。それからとろ〜りとした胡麻のクリーム。胡麻胡麻胡麻。胡麻尽しの1品です。これ、大好きです。

 ・・・今日はここまで。続きはまた明日(?)
 
 


‘お肉’な気分な時はココ!


 イメージ的に「京都と言ったらやっぱり湯葉にお豆腐でしょ!それから生麩に京野菜ね!」となりがちだけれども、これは実は表向きな京都。
 私も京都へ引っ越してくるまではそう思っていました。湯葉、お豆腐、生麩、京野菜ももちろん美味しいです。美味しいですけど、京都に住んでみて分かりました。京都人の好きなもの・・・それはお肉。しかも牛肉。牛肉の消費量が全国でナンバー1なのです。

 月に数回「お肉が食べたーーーーいっ!」と思う時があります。そんな時に見つけたお店です。
 『てら参』 http://gourmet.yahoo.co.jp/0006716831/U0002134508/
 肉割烹のお店です。

 日本酒と合わせて頂きました。
 「お造りの盛り合わせ」は、もちろんお魚のではなく牛肉の。

 レバー・ツンゲ(タン)・ヘルツ(ハツ)・ロース・ミノの湯引き。新鮮です。全くクセがなく、噛みしめる度にじわじわとお肉の旨みが出てきます。ロースなんかは、卵黄とゴマ油を絡めて‘ユッケ’にして食べても美味しそう。

 「みすじのルイベ」は好きで、他の焼き肉屋さんでもメニューにあれば頼むほど。凍っている‘みすじのルイベ’を口に入れると、熱=体温でスーッと溶けてしまいます。脂が多いのにさっぱりとしているのが不思議。そしてほのかに甘い。

 「コールテール」はテールの煮こごりのこと。ゼラチンのちゅるん♪としたところがいいですねぇ〜。夏にもぴったりの1品だと思います。

 冷たいもの続きだったので次は焼き物です。
 「ロールのねぎ巻」は名前の通り、細ネギをお肉で巻いて焼いたもの。見た目は普通(←そんなことありません!)。1口で食べます・・・すると感動!お肉の脂がじゅわじゅわ〜っと口中に溢れ出す。お肉柔らか〜〜い!これは美味しいわ★焼き加減はレアとミディアムの間ぐらい。お肉の美味しさを感じられる、ベストな焼き加減。

 お肉続きなのに全然飽きない。
 最後はやっぱり「サーロインステーキ」!でしょ?文句無しに美味しい。

 お肉につけるのは辛子も良いけれど、私個人的には‘わさび’の方が好きです。 今度行ったら「わさびありますか?」と聞いてみようかな。

 お腹が一杯で(この後にケーキ買って帰ったくせに!)てら参の名物の1つ‘牛の煮込み’までたどり着かなかったのが心残り。
 次回は頂きたいと思います(^◇^)
 


 『てら参』
 add:京都市下京区 木屋町仏光寺角市之町260-1
 tel:075−344−6667
 open:17:00 〜 22:00 (日曜休み)
 

 

ホッとするフレンチ


 久しぶり(過ぎる)ブログの更新。止めたわけではなく、仕事や度重なる引っ越し(+o+)でバタバタしていて更新が出来ませんでした。
 “毎日更新”することが目標でしたが、やっぱり本業&プライベートな時間も大切 私らしくマイペースで更新をしていこうと思います。焦って更新しても良い記事は書けないと思うから。

 ブログをお休みしている間にも、美味しいお店にはきちんと通っていました。美味しいもの=元気の源。仕事を終えて、夫と食事をしている時が私の1番好きな時間です(*^_^*)

 月2ぐらいのペースで足を運んでいるのは、川端×丸太町の『レストラン ラニオン』http://homepage2.nifty.com/Lannion/ 大好きなフレンチレストラン。
 ラニオンの扉を開け、店内へ1歩入るとホッとします。

 お食事前のアミューズはブランダード←元々はランドック地方の郷土料理だそうで、白身のお魚とジャガイモをペースト状に混ぜ合わせたもの。こちら↓にはカニの身も入っています。自家製のパイはサクッ、ふわっとしていて「市販のパイ生地とは全然違うなぁ〜。ホント別物!」と感心しました。

 あぁっ!食べかけ。失礼しました。

 前菜は「宮城県産帆立貝とアオリイカ 季節野菜のサラダ仕立て」or「フランス産ほろほろ鶏とフォアグラのテリーヌ」から選べます。私は後者。ラニオンのフォアグラ料理は毎回絶品!なのです。

 「季節のポタージュ」は牛蒡。ポタージュと言えば‘こってり’や‘まったり’したイメージがありますが、ラニオンのポタージュはサラサラとしています。あっさり、でもコクがあって素材の旨みがギュギュッと1皿に詰まっています。

 「本日のお魚料理」はメバルのソテーです。白ワインのバター風味。しっかりとした白ワインと頂きました。
 メバルの皮はカリッと香ばしい。カリフラワーやキャベツ、珍しいお野菜‘ロマネスコ’のエキスがソースに溶け出しているから、ソースだって1滴も残らないようパンに付けて頂きました。そうそう、ラニオンのパンはマダム(恭子さん)の手作りで、かなり美味しい!です。お持ち帰りしたいぐらい・・・だけどラニオンでしか食べられないのがいいのかもしれませんね。

 お肉料理は宮野多門(みやの たもん)シェフの新作「茨城県産仔牛舌のブレゼ 赤ワイン風味」(↓夫撮影)。この日がお初だったそうで、何だか嬉しかったです。仔牛の舌を使ったメニューって、在りそうだけどあまり無いと思う・・・独特な食感。ふわふわっとしていてものすご〜く繊細。

 「もう1回食べたい!」と夫。すぐに次回の予約をしました。

 デザートはロールケーキ!!?
 予想外でした。何度かラニオンへ足を運んだことのある方ならきっと私の‘驚き’が理解出来ると思います。

 宮野シェフ、今までロールケーキは勉強中だったそうで(←意外です)最近自分で納得のいくものを作れるようになったとのこと。
 スポンジ生地はもっちりとしていて私の好みでした。2種類のジェラートはチョコレートと苺。チョコレートの方はカカオ分が多くてビター。苺のジェラートはフレッシュな苺を食べているかのように瑞々しく果実味たっぷり。なめらか〜、でもさっぱりで・・・宮野シェフは本当に天才だと思います。

 大大大満足♪
 ラニオンのお料理はStartからLastまで、全てが完璧なのです。外れが無い。

 大好きなレストランなので、本当はあまり人に教えたくない・・・?だって予約困難になってしまったら困るから。
 でもね、宮野シェフの繊細で素晴らしいお料理は、色んな方々にも是非1度味わってもらいたいのです。